第9回製菓・製パン分科会より  
 
 
     
 
 


ピラミッド

 今回は花口庄太郎氏に、お店のリニューアル中にもかかわらず、講習を引き受けていただくことができました。
氏は1997年、クープ・ド・モンド世界洋菓子コンクールに日本代表として参加され、団体3位、チョコレート部門個人2位という実力の持ち主です。今回は今風の新しい製品を2種類作っていただきました。花口氏の作るお菓子には、見た目もさることながら、味の組み合わせに魅了されるところが大きいと感じます。また、花口氏のもつ基礎技術と知識も特に受講生に感動を与えたことと思います。

 新しい感覚のお菓子を生み出すにも、基本的な知識、技術をしっかり習得した上でないとそれもかなわないことでしょう。これを機会に受講生も切磋琢磨し、より一層技術を磨いて、よいお菓子作りに励まれることを期待します。

ルージェ
 
 
   

タルト・ショコラ・レジェ



 今回の国立校でのコンピトゥム講習会では、西野氏が得意とされる秋に実るナッツをたっぷり使った焼き菓子を3種類紹介していただきました。
 西野氏は一見きびしい表情ではありますが、焼き菓子に込める思いは人一倍温かく、慈しみまでもが感じられます。受講生には、日頃の仕事の忙しさに流されて基本的な技術を忘れてしまうことなく、基礎をしっかりと踏まえながら仕事に励んでいただきたいと訴えておられました。
 西野氏の店では製品の4割は他店への卸となっています。そして自分の作りたい焼き菓子を自分の配合で作り、自分のスタイルで販売されているそうです。
 顧客にはお菓子に関する固定観念があるため、氏の希望するスタイルのお菓子を作るには大変難しい面も多々あるようですが、焼き菓子本来の持ち味を生かす作り方、盛り付け方、売り方が出来るようになることが西野氏の理想であり、これからも自分のスタイルを生かし続けていきたいと受講生に伝えておられました。


サブレ・ヴィトロー


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