香妃鶏(地鶏のスパイス漬け)  
 
 
 

私は、若いときから人に教えてきたが、
教えるには料理を深く研究し、
勉強しなければならない。
この世界は料理を作ること、
食べることが好きでないと勤まらない。
日本料理、フランス・イタリア料理などを
食べ歩き、アイデアを得て
料理を作ることも多い。
常に新しい発想の料理を心がけている。
この料理に使うタレは残しておき、
少しずつ足して毎日使う。


 
 
■材料
油鶏(伊達地鶏又は薩摩地鶏)・・1羽
*中抜きで1.2kg〜1.4kg
芫茜、甘筍花、蘿蔔花、南瓜花

●地鶏の漬け込みダレ
水・・・・・・・・・・・・・・・12斤(7.2kg)
干貝(干し貝柱)・・・・・・・・5両(187.5g)
大地魚(乾燥のヒラメ)・・・・・5両(187.5g)
金華火腿(金華ハム)・・・・・・10両(375g)
蝦米(干しエビ)・・・・・・・・10両(375g
八角(ハッカク)・・・・・・・・10g
甘草(カンゾウ)・・・・・・・・15g
草果(ソウカ)・・・・・・・・・30g
香葉(ローリエ)・・・・・・・・8g
沙姜片(乾燥生姜チップ)・・・・55g
桂皮(ニッキ)・・・・・・・・・40g
陳皮(乾燥みかんの皮)・・・・・20g
丁香(チョウジ)・・・・・・・・少々
生姜(包丁の腹でたたいたもの)・240g
塩・・・・・・・・・・・・・・・12両(450g)
鶏粉(チキンパウダー)・・・・・10両(375g)
砂糖(グラニュー糖)・・・・・・3両(112.5g)
●オイスター味のソース
葱花(葱のみじん切り)・・・・・150g
姜茸(おろし生姜を絞ったもの)・80g
油(オイスターソース)・・・・大匙1
鶏粉・・・・・・・・・・・・・・大匙1
花生油(ピーナッツ油)・・・・・120cc
●塩味のソース
葱花・・・・・・・・・・・・・・150g
姜茸・・・・・・・・・・・・・・100g
塩・・・・・・・・・・・・・・・大匙1
鶏粉・・・・・・・・・・・・・・10g
花生油・・・・・・・・・・・・・120cc

■作り方

1.漬け込みダレを作る。
(1)乾燥のヒラメ、干し貝柱はキツネ色に揚げる。干しエビはボイルしてから揚げる。
(2)分量の水を沸かし、揚げたての(1)を加える。
(3)金華ハムは湯をかえながら2回程ボイルし、水気をきって(2)に加え、1時間ほどコトコトと煮込む。
(4)(3)に残りの香辛料、調味料を加え、さらに1時間煮込み、布で漉して冷ます。
2.鶏の内臓を取り、さっと熱湯にくぐらせ、残っている毛などを除き、腹の中をきれい洗う。
3.熱湯の中で鶏を3〜4回出し入れし、腹の中に湯を入れて沈め、再び沸いてきたら火を止めて35〜45分おく。
 「注意」余熱で火を通すと旨みが逃げない。
4.鶏を取り出し、水で洗い流して粗熱を取る。
5.鶏が冷めたら、漬け込みダレに1時間〜1時間20分漬け込む。
6.鶏をさばき、皿に盛りつけ、パセリ、ニンジン、ダイコン、南瓜の花を飾る。
7.2種類のソースはそれぞれピーナッツ油以外の材料を混ぜ合わせ、熱したピーナッツ油をかけてよく混ぜ、添える。