第7回製菓・製パン分科会より  
 
 
     
 



 


Palais royal

 以前、高木氏がTVでプディングの作り方を披露しているのを見て衝撃を受け、お菓子を再認識させられる思いをしたことが、今回の講習を依頼した理由でもある。
 講習会でも期待は裏切られず、高木氏のお菓子に関する確立された理論と高い技術は、受講生を魅了した。
 高木氏のお菓子作りの原点は、自分のお菓子を食べてくれる人を喜ばせたい、幸せにしたいということであり、氏はいつまでもその原点を忘れずに、よいお菓子を作ることを心がけている。
 高木氏は身体によい材料に注目し、アトピー体質の人のためのお菓子など、新しい材料を用いた新製品の開発を目指して、試行錯誤しながらも取り組んでいる。
 新製品の開発には、ヨーロッパで経験したことや感動したことの再現がベースとなっている。
 そして、お菓子と自分を取り巻く全てのものに興味を持ち、吸収することが大切であり、それは後に何らかの形で、お菓子作りに、さらには人生に役立つと言い切る。
 研修時代の心がけとしては、素直で前向きが一番、くよくよこだわらない、何事もよい方向に考えることが大切であるとのアドバイス。
 そして最後に、フランス菓子に限らず、これからの洋菓子は、個性の時代であると締めくくった。

Tolbiac