※(左より秋元氏、江口氏、中田氏)

 
   現代フランス料理の礎を築いた偉大な料理長オーギュスト・エスコフィエの功績を讃え、フランス料理の技術や伝統を後世に伝える役割を担った日本エスコフィエ協会(協会会長村上信夫氏/帝国ホテル顧問)が、料理人の育成、食文化の発展に貢献したいとの願いのもと、エスコフィエ・フランス料理コンクールを開催した。今回は、その第1回の記念すべき大会である。予選は書類審査で行われ、230名の応募者の中から10名が決勝に進むという厳しい大会であった。決勝(8月21日実施)の結果、第1位の栄冠に輝いたのは江口美彦氏(調理22期生41歳。ハウステンボス・ホテルズ/ホテル・ヨーロッパ副料理長)。また、第2位は秋元直樹氏(調理21期生40歳。オリエンタルランド/スーパーバイザー)、第3位には中田淑一氏(調理29期生34歳。辻調理師専門学校助教授)が入り、上位を辻調グループ校の卒業生が獲得。彼らに祝福を送ると共に、今後の活躍、飛躍を心から祈念したい。

 優勝者の江口氏は10月末のフランス大会「ロベール・ゲラン杯」に出場する。

(追記)
 優勝者の江口氏は副賞のひとつとして、去る10月27日、フランス中央部ソローニュ地方で開催された第25回"Challenge Robert GUERIN(ロベール・ゲラン杯)"に参加。フランス全土から書類審査(第1次選考)で選考された若い料理人と共に決勝大会に臨み、見事準優勝を獲得!テーマはソローニュ地方の野うさぎを使い3種類の付け合わせを添えた肉料理で、審査は料理部門のMOF(フランス最優秀職人賞)を持つグラン・シェフ10人によって厳しく行われました。