2002年4月21日より、フランス・パリで開催された「ベーカリー・ワールドカップ〜Coupe du Monde de la Boulangerie〜」において、日本代表チームが初の総合優勝を果たしました。

 渡辺明生氏(製菓4期生)(神戸屋キッチン天王寺店/ベーカリーチーフ)が「飾りパン」の日本代表として選ばれ、優勝に大きく貢献されました。

 ベーカリー・ワールドカップとはフランスの国際製菓製パン見本市(EUROPAIN:ユーロパン)のイベントとして1992年より始まった、製パン技能者の国際大会です。 ワールドカップ(フランス語でCoupe du Monde:クープ・デュ・モンド)の名称は昨今のサッカーブームで広く認知されておりますが、この大会はパン技術の世界一を競うもので、日本は1994年の第2回大会から招待を受けて参加しています。

 エントリーした中で、上位成績を獲得した国だけが次回大会への出場権を獲得できるシステムですので、各国の国内選考で選出された卓越した技巧者が腕を競います。

 ベーカリー・ワールドカップの競技には、バゲット&パンスペシオ(食事パン)部門(菊谷尚宏氏)・パンヴィェノワズリー(菓子パン)部門(山崎隆二氏)・パンアーティスティック(飾りパン)部門(渡辺明生氏)、以上の3部門があり、各国内で選び抜かれた秀逸な技巧者が腕を競います。

 会場に用意されたブースで、計量から陳列までを8時間という決められた時間内で行います。今回は1日に4カ国ずつ、3日間にわたって開催されました。また、第4回大会(1999年)から、部門賞は廃止となり総合順位のみの表彰となりました。