日本料理
鯛、ひらめ、すずき、ひらまさの造り


担当:中村 泰弘

 
鯛の造り   ひらめの造り
     
 
すずきの造り   ひらまさの造り


 通常通りに活け締めした魚と快眠処理を施した魚を用いて、造りでの身の状態、味の違いを比較してみました。使用した魚は、鯛、ひらめ、すずき、ひらまさです。
 まず、おろした身の状態では、通常の活け締めの魚と比べ
しっかりと血抜きが出来ていて、身には弾力や光沢があり非常に良い状態でした。
 次に試食しての感想ですが、4種類の“快眠活魚”について癖は少なく、食べやすいように感じました。特に鯛においては通常の活け締めでは独特の癖が感じられたのに対し、快眠活魚にはほとんど癖を感じられませんでした。
 食感は通常の物より歯ごたえのある、
“しこしこ”とした良いものが得られますが、少し硬すぎる感もあり、通常のものより造り身の厚みを調節する必要があるかも知れません。
 旨みという点においては、両者においてその差を明確に感じることは出来ませんでした。場合によっては
熟成期間を必要とするのかも知れません。