日本代表という立場上、結果を残せたことに先ずはホッとしています。私が参加した熱菜部門は料理の花形で出場者数が多かったので、その中で金賞を獲得できたこと、しかも日本人初ということでしたので、とても嬉しいです。ただ、今回は私が金賞を獲得しましたが、参加者全員の実力が伯仲していた厳しい大会であったと思います。当然、気持ちが高ぶりますので、つい塩味がきつくなってしまったりします。いかに、大会の雰囲気に飲み込まれずに、普段どおりの仕事ができるかがポイントだったのではないでしょうか。

 こうした大会は、日本人がアレンジした中国料理がどれだけ本場の方たちに通用するのかを確かめられる絶好の機会だと思います。今回の結果からすると、私たちが作る中国料理は本場でも十分に通用するということが証明されたのではないでしょうか。日本の中国料理業界に、少しでも活力と希望をもたらすことができたとすれば、非常に喜ばしいことです。こうした勢いを2008年の北京大会につなげたいですね。


千層老油肉
(豚バラ肉と山くらげ、梅干菜、棗の重ね蒸し 老油ソースがけ)



金璧輝煌
(フカヒレとフォアグラの煎り焼き 蟹黄ソース仕立て)