素材を生かし“誰にでも作れる料理”を考えて作りましたが、いざ完成してみると風味や食感にインパクトが不足しているのではないかと少々不安でした。でも結果的に、準グランプリとベストレシピ賞を受賞できたのでとても嬉しいです。 この作品を作るにあたっては料理界においても、以前の職場においても大先輩でもある上柿本シェフの得意料理“クレーム・ド・ラングスティーヌ”をヒントにしました。このように新しい料理を考えるときは、今まで学んで蓄積してきた自分なりのベースから生み出されることが多いですね。 今回、決勝戦に出場するにあたっては2つのことを心がけていました。1つは“綺麗な仕事”をすることです。美味しい料理は“綺麗な調理場”、“綺麗な仕事”から生まれるものだと考えています。もう1つは、審査員の方々にもお店に来られたお客様と同様に、“もてなしの気持ち”を持って接することです。つまり、今回は審査員の方々に喜んでもらえるように仕事をしたわけです。 メニューグランプリに参加するのは今回で4回目です。参加目的は自分自身のレベルアップの為です。テーマに沿ってアイディアを出し試行錯誤を繰り返すことで、新しいものを生み出す力を養えますし、また日頃の成果を確認できる絶好の機会だと思います。 |
<セールスポイント> 低カロリーで良質なタンパク質をもつ豆乳を中心に、“旨い”茶碗蒸し、“軽い”カプチーノ、“まったり”牛タンの照り煮を絶妙に組み合わせた料理に仕上げました。豆乳のイソフラボンが骨粗しょう症に効き、天干シイタケでその吸収をさらに促進します。牛タンは貧血予防に有効。また、牛タンに含まれるビタミンB2の吸収を、白ネギで助けます。 |