何かとカルチャーショックの多い大会でした。普段の職場とは違った雰囲気で、他の料理人の仕事を目にすることができたことは刺激的でした。特に現地の方々の作品には、非常に刺激を受けました。また、会場では、色々な人と出会える楽しみもあります。外の世界を知れて、しかもいい仲間を増やせる絶好の機会だと思いますので、こうした大会に参加する意義というのは非常に大きいと思いました。 私にとってこの大会に参加することは、非常に大変なことでした。作品のアイディアがまとまらない上に、代表選手としてプレッシャーはありますし、また普段の仕事もありますので、大会前はほとんど眠れない状況が続きました。結局、現地に着くまで作品のイメージがまとまらず、ぶっつけ本番で臨みました。しかも、90分という制限の中で2品を作るというのは、非常に困難なものでした。だから、競技を楽しむという余裕は全くなく、自分の世界に集中していましたね。そういった中での(金賞の)受賞でしたので、実感があまりないのが実情です。ただ、一つ言えることは、こうした結果というのは普段の仕事の中から生まれてくるものだと思います。1日1日を無駄にせず、目標を持って仕事に取り組むことが大切だと思います。 |