新下関駅から車で5分くらいのところにある「トリトリ」は、今から20年前にオープンしました。オーナーパティシエールの磯辺さんは、1987年に辻製菓専門学校を卒業後、いくつかのパティスリーで修行後、北海道・苫小牧で専門学校時代の同期がお店をオープンすることになり、オープンの立ち上げから3年ほど手伝われたそうです。その北海道での修行時代に、りんごの生産農家の方や炭火で自家焙煎する珈琲店のマスターと出会い、今も菓子に使う紅玉りんごや珈琲を仕入れています。磯辺さんのお菓子はどれも材料にこだわったものばかりです。特にチョコレートは、様々なメーカーのチョコレートを使い、それぞれの特徴を活かしたケーキや焼き菓子が並んでいます。柚子のチョコレートかげが特に磯辺さんのオススメです。柚子の季節にぜひいただいてみたいと思いました。
ケーキや生菓子は、旬を迎えるフルーツを使い、その季節にあったものがショーケースに並んでいます。夏のこの時期のオススメは、「いちじくのコンポート」。いちじくを赤ワインと砂糖、シナモンとバニラのみのシンプルな材料のみですが、いちじくの美味しさを存分に楽しめます。また、桃1個を丸まる入ったコンポートもこの季節ならではです。
また、年の初めには、ガレット・デ・ロワも販売しています。もちろん、フェーブも入ったものも。磯辺さんは、フランスのお菓子文化なども伝えつつ、「トリトリ」のお菓子をお客様に楽しんでいただきたいとにっこり微笑んで話してくださいました。(おかもん)