靭公園のそばのオフィスと飲食店が並ぶ街並みに、落ち着いた店構えで木の扉が印象的な割烹の『莉玖』が2014年5月に誕生しました。ご主人の山口さんは、辻調理技術研究所を卒業後、大阪の老舗割烹店のひとつ『作一』で修業し、独立されました。修業時代から「『作一』のようなお店を持ちたい。なぜなら、今の自分、これからの自分があるのは修業した『作一』での経験のおかげだから」と考えてたとおっしゃってました。また、店名になっている『莉玖』にもご主人の強い思いがあります。「莉」とは、ご主人の名前「吏」を別の読み方にしたもの。また、この漢字には、「土に根付いて努力し実りあるもの」とする意味があるそうです。「玖」は、「美しい実り」という意味があるとのこと。また、このお店の内装は、ご主人のお父様が手掛けたことからお父様の名前に含まれてる「久」を使った文字をあて、「いつまでも父に感謝し、初心を忘れずにいたい」という思いも含まれているんだそうです。 お父様が手掛けた店内は、天井が高く、木のぬくもりと清潔さが感じられる明るいお店です。お席は、カウンター席と半個室のテーブル席があるので、シチュエーションに合わせて使い分けができます。 お料理は、ランチにはかき揚げ丼、小鉢、味噌汁を限定数量で提供しています。夜は、「おまかせ」が4種類、アラカルトも豊富です。 山口さんは、お客様に「五感で日本（和）を感じていただけるように」と、食材にもこだわり、毎日、贔屓の魚屋、八百屋をまわって仕入れています。料理は、素材の味をシンプルに引きだし、調理することにこだわり、お客様が何を食べているのかをわかるものを作りたいと。意外性は、おまかせでいただく料理の組み合わせで伝えていくことを考えられてます。山口さんはもちろん「出汁」にもこだわっており、自慢の「出汁」を味わえるお料理がたくさんあります。 おひとり様でも存分に楽しめる割烹店のひとつです。（おかもん）