MESSAGE 会長挨拶
どれだけ時代が変わっても、
つながり合う価値が変わることはない。
Compitum会長
ポンテベッキオ オーナーシェフ山根 大助
コンピトゥムは、1998年に「卒業生をつなぐ会」として発足しました。以来、21年間にわたって卒業生と学校、卒業生同士をつないできたわけですが、私がコンピトゥムの会長に就任した2006年当時は、コンピトゥムの活動はまだまだ小規模なものでした。年に一回、総会をやってはいましたが、参加者は20名程しかおらず、つながり合うこと自体が難しい状況だったのです。
そんな状況を変えるために何ができるのか。さまざまな可能性を考えた結果、多くの方々にご尽力いただき実現したのが「ホームカミングデー」です。
厳しい料理界で生き残っていくためには、辻調イズムを受け継ぐ者同士が団結し、互いに刺激し合える強い集団をつくる必要があります。ホームカミングデーで生まれる交流や刺激は、そんな集団をつくるのに最適な取り組みだと感じています。一年に一度、学校に帰ってくることで初心を思い出し、世代や場所を飛び越えた交流をはかる。そして、新たな発見や刺激、明日への活力を持ち帰る。毎年、ホームカミングデーでは、そんな素晴らしい光景をそこかしこで見ることができます。
近年は、在校生もホームカミングデーに参加してくれていますが、これも非常に良い流れだと思っています。これからの料理界を担っていく世代に明るい未来や道筋を示すことは、先に料理をはじめた私たちの務めです。ホームカミングデーでの交流は、その務めを果たす一助になるのではないでしょうか。もちろん、もっと違う形でも導いていく必要はありますが、さまざまな先達とつながれるホームカミングデーには、とても大きな価値があると思います。その価値を学生の頃から理解してくれれば、彼ら彼女らが卒業して現役世代になった時、またホームカミングデーへと帰って来てくれるはずです。
今年、令和という新しい時代を迎えましたが、どれだけ時代が流れ変化していっても、辻調を中心につながり合う価値が変わることは決してないでしょう。次の世代のためにも、ますます強く濃いつながりにしていこうと思っていますので、引き続き皆さまにもお力添えいただければ幸いです。