フードトラックには夢と可能性がある。
- 2020.09.14
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TORU TORU / 代表
辻調理師専門学校 2015年卒業
辻調理師専門学校 2015年卒業
髙島 透
コロナ禍で店舗への来客数が激減する中、順調に売上を伸ばしているフードトラック。開業コストの安さや出店エリアの自由度、三密を生まない営業形態など魅力は色々あるが、髙島さんが何より魅力に感じているのは「ちょっとした場所さえあれば、どこでも人の笑顔を生み出せる点」だという。
元々、人の喜ぶ顔を見るのが好きで料理の道を選んだ髙島さん。辻調卒業後にイタリア料理店で修業していた時も、別の会社で店舗経営をさせてもらっていた時も、多くの人に喜んでもらうことはできていた。しかし、「育児中の母親や足腰が弱ってきた高齢者の方など、外食したくてもできない人のために何かできないだろうか」という思いが、ずっとくすぶっていたそうだ。
その思いを解消できる答えのひとつが、移動販売だった。スーパーの前に出店したのを皮切りに、デパートや商業施設、ホテルの前など、出店場所を次々と開拓。今では街で空きスペースを見つけるたびに出店交渉して、フードトラックの協会に出店場所を斡旋するほど。
「フードトラックの最初の壁は出店場所の確保。その壁を少しでも取り除くことで、業界の発展にも貢献したいと思っています。自分から人を喜ばせに行けるフードトラックには、大きな夢と可能性がありますから。やりたい料理で手軽に勝負できるので、若い人にもぜひ挑戦してもらいたいですね」
そう熱っぽく語る髙島さん自身、まだ25歳。だが、業界や社会のことを考えて行動するのに、年齢や立場は関係ないのだ。コロナ禍を生き抜くための秘訣は、案外こうした視座の高さにあるのかもしれない。
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