料理のチカラプロジェクト

  • 2020.06.20
    • 学校

 新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除された2020年5月より、私たちは「料理のチカラプロジェクト」の一環として、P.L.T.(パティスリー・ラボ・ツジ)の菓子を、大阪府下のPCR検査機関・医療機関に届けました。医療関係者へ感謝と応援を伝えることが主たる目的ですが、もう一つ大きな狙いがありました。それは食業界が未曽有の危機に直面しているなか、学生たちに揺るぎのない強固な職業観「キャリアアンカー」の構築を促すこと。職業としての「使命感」や「社会的役割」を意識するきっかけにすることです。この活動はNHKでも取り上げていただくことになり、学生たちが「料理のチカラ プロジェクト」を知る機会となりました。

 「料理のチカラプロジェクト」は、辻調グループの教育精神、積極的に自らが学ぼうとする姿勢を浸透させることを目的とし、2015年に「料理のチカラを学びとる」というキャッチフレーズとともに始動しました。2019年に開催されたG20サミット大阪における料理監修と調理協力も、同プロジェクトの一環に位置付けています。未来を見据えて積極的に学び、より柔軟で拓けた学び舎として成長していく意思表示といえるものです。本校の学生たちには、自ら社会活動に加わり、料理のチカラを実感してもらって、料理人という職業に崇高さを感じながら社会に旅立ってほしいと願うところです。そして、私たち教職員にとっては教育現場で働く私たち自身の使命感や社会的責任を強く意識させる「戒め」の言葉です。今、私たちは教育機関として何ができるのか。何をすべきなのか。職業教育の本質に立ち戻って考えていきたいと思います。

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