曽根崎新地の堂島アバンザの向いのビルのB1Fに、北新地 肉処 たまいがオープンしたのは、2016年11月1日である。シェフは玉井秀夫氏。若い料理人たちに、まだまだ負けられない、頑張っているよと伝えたいという思いで、お店をオープンされました。玉井氏は、辻調卒業後、東京のホテルで経験を積んで、ある出会いから23歳で、大阪豊中でレストラン幹という鉄板焼きのお店を任されることになりました。それまで鉄板焼きの経験は全くなく、始めは戸惑うこともあったそうですが、お客様を見ながら対面で料理を作るスタイルが、ご自身の性に合っていたのだろうと感じるようになったそうです。その後独立して、肉処 たまいの今の前身がスタート。そして石垣島での生活を経て、満を持して今回の北新地 肉処 たまいを再開させることとなりました。今の年齢になってもこうやってお店をオープンさせることができたのも、今までいろいろな方とのご縁があったからのこそとおっしゃっていました。
食材の仕入れは、ご自身で実際に生産者を訪れ気に入ったら、その卸し先のルートを調べてお付き合いをしていかれたそうです。その時一番自分か納得できる状態になった肉をお客様に提供したいとの思いからだからこそできることなのでしょう。玉井氏に大切にしていることは何ですかと伺うと、「本当においしいものを食べた時は、人は言葉を失うのではないか」そして、「(お客様に)笑顔でお帰りいただくこと」と、私たち調理人が忘れてはならないことが、さりげなくさっとお話しいただいたことが、とても印象に残りました。