卒業後、ドイツ、ニースのレストランで修業。その後、日本でシェフを務めたあと、再びフランスへ渡り、2011年、モンパルナスからメトロで1駅の所に、自分の名前を冠にした店をオープンした。フランスの素材をしっかり吟味して、奇をてらわない、かといって伝統の味に頼らず、トラディショナルな現在のおいしさをめざしてきた紀川さん。デザートは奥様の担当。家族的なあたたかいおもてなしも人気の理由で、店は地元の恋人たちや家族、老夫婦でいつも賑わっている。メートルにはフランス人を採用。日本人であることを売りにせず、料理とサービスで少しでも上をめざして行きたいという。