2024年7月6日（土）、第2回開業セミナーをオンラインにて実施いたしました。
第一部『先輩経営者の本音トーク』では、エコール辻大阪 日本料理マスターカレッジ を2007年卒業後すぐに開業された、『旬彩　雲海』、『割烹平田』オーナー・総料理長　平田 裕充氏に講師を務めていただきました。

商売をする上で心掛けていることや、コロナ禍をどのように乗り越えたか等、軽妙な語り口で、豊富な実体験をもとに具体的にお話しいただきました。人間関係構築の大切さ、時流を見極め需要と供給のバランスを考えての行動、目標を定めて勝つ戦略を打ち立てて自ら行動し続ける姿勢といったお話が印象的でした。

「在学中からお店の建築を始めたと聞いたが、どういう経緯だったのか？」
「売りの商品のコラーゲン鍋を作り上げるのに意識していたことは何か」
「在学中、店を運営していくノウハウはどのように学んでいたのか」
「インバウンド向けの集客はどのようにアプローチしているか」
といった質問に分かりやすく回答いただきました。

第二部では、辻調理師専門学校卒業生でもある、『株式会社 温度』代表取締役　宮武　訓氏に、『これからの業態開発の考え方』について講演いただきました。

店舗プロデュースやコンサルタント、業態開発に多く携わられた視点から、また2024年6月にご自身でオープンされたばかりの国産ドーナツ専門店『STANDARD DONUTS』での具体的な例も交えながら、業態開発の考え方について大変分かりやすくお話いただきました。
強みを磨き顧客のニーズを汲み取り、如何に価値ある顧客体験を生み出す店舗を開業するか、繁盛店にはヒントがある、知らないお店にはお客はいかない等、興味深い話の数々に質問が寄せられました。
「開店直後のスタートダッシュとして、広報活動はどのように実施したか」
「時代の流行に合わせた専門店を短期的に開業と廃業繰り返す営業形態はどう思うか」
「これまでのプロデュース経験から、繁盛店の1番の共通点はどの点にあるか」
「和食、イタリアン、スイーツなどの食べ放題のお店を多く見かけるがどう思うか」

終了後に寄せられた受講生の感想を、抜粋してお伝えいたします。
「開業や起業のノウハウなど、どうしたらいいのか何も分からなかったが、このセミナーで少し理解出来たよう思う」
「常に勝ち筋を考えて、商売を組み立てて実行していくという考え方が非常に勉強になった」
「話を聞き、一層、意欲的に学業に取り組まなくてはいけないと気が引き締まった」
「新たな事にチャレンジし続ける意欲を素晴らしいと感じた。繁盛店は何が強いのか、自身の強み、価値をしっかり考えたいと思う」

豊富な具体例と共に、開業への考え方、そしてお店を続けていく上での行動を伺うことができました。お客さんの視点に立って需要、ニーズがどこにあるのかを考えられているお話が、どちらの講座でも印象に残りました。

一週間後に開催いたしました第3回開業セミナーにつきましても、後日ご報告させていただきます。