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母校でフラワーアレンジメントの
講習を行う(写真上)
お店に飾られている花(写真下)
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辻調理師専門学校16期生
フレンチレストラン ドゥアッシュ 支配人
保有資格
国家検定1級フラワー装飾技能士
大阪府知事認定の職業訓練指導員
社団法人NFD(日本フラワーデザイナー協会)の講師
NFD資格検定審査員
主な大会結果
2002年第2回フラワーマスターズ・ジャパングランプリ優勝
2004年第4回フラワーマスターズ・ジャパングランプリ準優勝
2005年第23回技能グランプリ『フラワー装飾』第2位
今大会の結果についてはどう感じておられますか?
私としては今回の作品の出来にはそれほど満足していません。日頃の練習ができていなかったので、競技中に思うように身体が動かず、競技前に自分がイメージした作品の完成度にまったく到達できませんでした。
今回の競技を通じて感じたことは、技術面で上を目指そうと思うのならば、人並みはずれた熱意を持ち、日頃から自分の仕事に対して厳しくこだわらないといけない、ということです。日々の仕事についても同じことが言えるでしょう。「とりあえず、これでいいや」と妥協していては進歩がありません。今回の大会に際しては、どうして自分をもっと追い詰めることができなかったのかと悔やまれます。
では、来年は改めて挑戦ですか?
そうですね。来年こそは、金メダルと内閣総理大臣賞を受賞したいです。とにかく、また最初からやり直しです。
ところで、フラワーアレンジメントに興味を持たれたのはどうしてですか?
1989年に『インターフローラル ワールドカップ』にてフラワーアレンジメントの世界レベルに触れる機会がありました。その時のフランス代表の方がフランスの三つ星レストラン『ポール・ボキューズ』専属のフラワーデザイナーをされていました。実は、私がサーヴィスを志したときに、自分が目指すのは三ツ星レストランのサーヴィスと決めていました。その私が目標とする三つ星レストランのサーヴィススタッフの中にフラワーアレンジメントの専属デザイナーがいることを知ったことが私にとって大きな転機になりました。私は以前からお客様に食事を楽しんでもらうために、店内を花できれいに飾ることをしていましたので、「自分がしていることは間違っていなかったのだ」と感じました。それで俄然力がわいてきましたね。周囲がソムリエを目指す中で、私は自分にしかできない分野を極めたいと思い、フラワーアレンジメントを真剣に取り組むようになりました。
実は、サーヴィスを始めた頃に「30歳になったときに自分はどうなっているのだろう」「レストランの中で自分の存在はどこにあるのだろう」ととても不安を感じていました。一般的に、料理人はお皿の中に自己表現ができますが、サーヴィススタッフは自己表現できる機会がありません。でも、今、私はフラワーアレンジメントという自己の表現方法を身につけました。料理人が"料理"でお客様を感動させるのならば、私は"レストランという空間"でお客様を感動させたいと考えています。 |
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