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(調理40期生)
京都・祇園
『割烹ふじ原』
2002年3月就職 |
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ご主人 藤原一駿也氏
(調理師専門学校18期生)
(左)と
五嶋 妙子さん(右) |
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Q:この業界に入られた経緯を教えてください。
「料理関係の仕事に就きたい」というのは、私の中で漠然とした思いとしてずっとありました。ただ、高校3年の頃は大学へ進学するつもりでした。周囲が「大学、大学」って言いますから、やはり進学すべきかなぁっていうノリで。実際、受験もしました。結果はだめでしたけれど、それですっきりしたので「辻調へ」と決心しました。
Q:ご両親は反対されませんでした?
直接言われたことはないですけれど、親同士で話すときにそんな話は出たらしいです。なんでそんな休みの少ない「男の世界」に、と特に父親が。でも、もともと私は父親似の性格で九州男児の性格らしく(笑)、いったん自分で決めたら誰がいっても意志をまげることがないことは両親もわかっていたようで、「決めたのなら、頑張りなさいよ」と言ってくれました。
Q:日本料理業界に進もうと決めたのはいつ頃ですか?
辻調に入った時点で既に決めていたと思います。やはり、自分が食べて一番好きだったのが和食だったからでしょうね。
Q:日本料理業界は、料理業界の中でも特に上下関係や礼儀などが厳しいイメージがありますが、実際はどうでしたか?
そうですね。この業界に足を踏み入れる前から「この世界は厳しいだろうな」というイメージがありましたし、中でも日本料理が特にそうだろうなというのは思っていましたね。最初からそれなりの覚悟はありましたから、実際にこの世界に入っても戸惑いはそれほどなかったですね。結局、どこの業界でも同じだと思います。「挨拶と返事はしっかり」とか、「同じ事何度も言わせるな」とかね。学生時代に体育系の部活とかやっていれば、最低限の挨拶や敬語は自然に身に付くことだし、それほどギャップは感じないと思いますけど。
Q:このお店に就職された経緯は?
卒業後は、アルバイトをしていたお店にそのまま就職しました。そのお店というのが寿司屋さんだったので、だんだんと「日本料理を学ぶにはちょっと物足りないな」と感じてきました。結局2年後に辞めました。この時は、日本料理をやりたいというのがはっきりとあって、カウンターに立ってお客様の前で料理を作るというスタイルに憧れがあったので、それなら京都の割烹店で働こうと思いました。片っ端から京都にある割烹店に連絡を取っていたところ、ちょうど私が思い描いていたようなこのお店に出会って、是非ここで働きたいなと思いまして。それで大将と面接をして決めました。
Q:実際、カウンターで仕事されるようになっていかがですか?
楽しいです。前の店では、お客さんの顔を見ながら料理ができなかったので、出来上がった料理を誰が食べてくれるのか全然わからないし。そこでどんな人に出会えるのかもわからないし。でも、今はお客様と出会えるので料理のやり甲斐があります。常連さんから「この前よりも上手になったね」とか「段々うまくなってきたね」とか言われると仕事の励みになりますよね。ただ今は、仕事が忙しくなってきたらずっと後ろむいて料理するばかりで。背中向けるだけでお客さんの相手をする余裕がなくて、そこがこれからの課題かなと思います。
Q:勤務時間と現在のお仕事の内容は?
昼は予約のみなので、予約があれば11時くらいに出勤します。予約がなければ、仕込みの量にもよりますが、13時くらいの出勤です。うちは、コース献立だけではなくて、単品料理でも注文していただきます。で、単品料理の場合、注文されてからその場での勝負ですので、仕込みの量は比較的少ないですね。仕事から上がるのは平均23時くらいです。仕事内容としては大将がお造りなどの冷たいものを担当して、私は2番手として火を使う料理を担当しています。
Q:やはり、夢は独立ですか?
そうですね。でも、今すぐ独立したいという思いはなくて、かなり先になるのではないでしょうか。今はいろいろな店で働いてみたいなと思っています。うちの大将が海外でいろいろと経験してきたという話を聞いたから、そういう機会があったら私も一回海外に出てみたいなという気持ちもあります。
Q:海外に興味をひかれるのは、なぜですか?
自分の引き出しの中身を増やしたいから。カウンターで仕事をしていくなら話ができないと駄目ですからね。話題が豊富な人間になりたいな、と思っています。
Q:ところで、日本料理の世界で活躍されている女性の数はどうですか?
割合的にはかなり少ないと思います。でも、「全くいない」というわけではないですね。各店に一人までとは言わないけれど、ちらほら聞きますよ。「あの店にも女の子がいるよ」と。
Q:職場で自分が女性であることを意識することはありますか?
「もっと意識しろ」と大将に言われています。確かに、女性の板前って珍しいので、そこからお客さんと話が膨らむことはしょっちゅうありますし、「お客さんに対する物腰が男性よりも柔らかい」と、印象はいいみたいですね。やはり、いい意味での女性の武器は使わないと勿体ないと感じています。
Q:最後に、これから日本料理業界に進もうと考えている女性に対してメッセージをお願いします。
女性の場合、最初から「男の世界」と思って覚悟して入ってくると思うから、よほど体力的にきついとか人間関係が合わない限り、辞める理由ってないと思います。女性でも十分に働ける業界です。ただ、大きな店だとしんどいかもしれませんけど。と言うのも自分が組織の歯車の一部になるくらい大きいところだと、特に女性の場合は、「結婚」とか「子供を持ちたい」というのがあるから、次の仕事をなかなか与えてもらえないことが多々あるかも知れません。だから、女性がこの業界で働こうと思うのなら、うちくらいの規模が一番いいと思います。重いものとか持つこともないし。仕事も早く覚えられるし。
Q:男性にもメッセージを。
男性のほうが絶対に身長も体力も腕力あって、体力的にすべて勝っているわけですから、男性は女性に負けたらだめだと思います。
割烹
ふじ原
住所:京都市東山区祇園花見小路富永町東入ル一筋目げんすけビル1F
電話:075−525−5088
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