|
|
|
|
中国研修旅行で思い出に残った四川料理
料理人なら一度は行ってみたい「天府の国」四川。四川省の省都、成都に行けるチャンスに巡り合いました。成都は約3000年の歴史を誇り、「三国志」で有名な蜀の根拠地です。まずは武侯祠を訪れ、古の賢人、諸葛孔明に思いを馳せます。
|
|
|
<諸葛孔明の像>
|
<菜根香泡菜酒樓> |
<錦官驛酒樓> |
|
|
|
さて、いよいよ研修です。お世話になったのは卞氏グループの菜根香泡菜酒樓と錦官驛酒樓ですが、調理場はなんと「広東料理の設備」。曽國華総料理長に伺うと、「調理操作が合理的なのでこの設備に変えました」とのことで、広東料理の北進をここでも感じました。
|
|
|
<梭子蟹(ガザミ)> |
<花蟹(シマイシガニ)> |
<市場> |
|
|
|
物流、経済の発達、生活水準の向上を目の当たりにしたのは、市場でした。2階建ての体育館のようで、1階が生鮮もの、野菜、肉類、魚介類など、2階が乾物、缶詰類、薬材、香辛料などが所狭しと並んでいます。長江からの恵み、淡水魚の多さにも驚かされました。さらに、イシモチ、タチウオ、マナガツオ、肉蟹(ノコギリガザミの雄)を始め、梭子蟹(ガザミ)、花蟹(シマイシガニ)など海産の魚介が、香港や上海から空輸されています。四川料理といえば、「農民の料理」といわれ、素朴で安価というイメージがあったのですが・・・。そういえば、最近は北京や上海で洗練された四川料理の高級レストランが人気を博しています。
|
|
|
<泡椒鵞腸> |
|
<紅杏覇王蟹> |
|
|
|
今回の旅で特に印象に残り、特に気に入った蟹の料理を紹介します。肉蟹が成都で使われ始めて十年ほどしか経っていないのですが、今では紅杏酒家の、というより成都の名菜にもなっている「川味覇王蟹」です。「四川料理の蟹の王様」といったところでしょうか。唐辛子の一種、桜桃のような朝天椒の漬物「泡辣椒」をたっぷりと使い、ピリピリした唐辛子の辛さ「辣味」に、「酸味」と「甜味(甘味)」をプラスした味が、蟹の身や甲羅に絡みます。
バリエーションとしては、肉蟹の代わりに牛肉、牛蛙(食用カエル)、螺片(巻き貝)、鴨掌(アヒルの水かき)を使い、珍しいものとして鵞鳥の腸を使った泡椒鵞腸もあります。
|
|
|
<川味覇王蟹:私の“提案”>
■提案すること■
味付けは本場のままで、香りを上品に
■そのために■
副材料に小ぶりの蒜頭(ニンニク)、蒜苗(ニンニクの芽)を使って、香りをたっぷりと効かせた料理です。そのまま料理を再現すると日本人には強烈すぎるので、アレンジしました。ニンニクを食感と白い色が似ているユリネに、ニンニクの芽はやわらかな香りの中国セロリに変えてみると、上品な香りが漂います。
ただし、皿が真っ赤に見えるほど沢山の「泡辣椒」と香辛料の加わったラー油を使って本場の辛さは残しました。
|
|
|
|
|
|
|
|
■プライバシーポリシー |
辻調グループ校
This Home Page is
brought to you byTSUJI GROUP
To Contact:compi@tsuji.ac.jp
Copyright(c)1997 TSUJI Group
Tel:06-6629-6452 |
|
|
|