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タイで売られているビールは、他にもたくさんある。
もちろん、日本のビールも。
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タイでは、氷を入れてビールを飲むのは
珍しいことではない。意外にいける。 |
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ウイスキーは食後だけでなく、
食事中でもグイグイと飲む。
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タイ地方では、道路にゴザを敷いて
平日昼間から食事会を開くことも・・・。 |
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タイ人はお酒が好きな国民である。
タイ国内メディアの発表によると、タイ国民の年間アルコール消費量は一人あたり13.6リットルにのぼり、世界で5番目に多い結果となった(ちなみに日本人は約9リットル)。タイ国民のアルコール消費量もさることながら、(特にタイ人男性の)酒癖の悪さには目に余るものがある。通常でも大らかすぎる程のマイペンライ気性が、酒の力で“暴走”し、歯止めが効かなくなるのが大方のオチ…(私も散々経験済み)。最後まで一緒に付き合って飲むのは、本当に大変なことである(笑)。
ところで、タイには酒類の販売も飲酒もしてはいけない「禁酒日」という日が年に数日ある。タイは国民の大半が敬虔な仏教徒であり、年に数日ある「仏陀の日」はどれも大切な国民行事となっていて、大多数の国民は仏教の戒律に従って終日禁酒する。また、「王室」の存在するタイでは国王殿下と王妃の生誕日は『祝い日』として大切な国民行事に指定されていて、やはり禁酒日となっている。これらの日はバーやディスコなどは一切営業していない。…と、こうした国民行事の日が禁酒日に指定されるのは、私たち日本人にもある程度理解可能である。
しかし、タイにはもう一つ、私たちには理解しづらい「禁酒日」が存在している。それが「選挙のある当日とその前日18時以降」。そう、タイでは応援する政党が勝利を収めても夜12時を過ぎるまで、アルコールでの祝杯はご法度なのである。
タイでは選挙がある際、上記時間内は一切の酒類の販売と飲酒を禁じられている。これはタイの「法律」で定められていることで、タイ料理店に限らずフランス料理店、イタリア料理店、中国料理店、日本料理店全ての飲食店で酒類の販売が出来なくなる。私自身、今年2月に行われたタイの下院議員総選挙前日の夕刻より、バンコクの街中から酒類が一切消えたのを目の当たりにした。
選挙日とその前日18時以降が禁酒日に指定された明確な理由はタイ国民も皆知らないようだが、「対立政党支持者同士が選挙中に酔ってケンカで暴れるのを防止する」、「二日酔いにならずにきちんと選挙に行き投票しよう」という事であるらしい。この法律に反した場合は勿論、警察に捕まってしまう(らしい)ので、旅行者は注意しなければならない。
ところが!!! 首都バンコク以外の地方都市ともなると、この法律自体の存在が無きに等しきものとなっているようで、バンコクのような警察の取り締まりが殆ど無い。 あぁ、やっぱりこの辺がタイ人的な「マイペンライ」。
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