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シルヴァーナー |
ドイツを代表する名葡萄のひとつで、最上のワインはフランケン地方から生まれる。この地方ではリースリングの栽培が難しいこともあってこの品種の人気が高く、ボックスボイテル(「雄山羊の陰嚢」!!なんという名前をつけるんだ、まったく)という平べったい形の独特の瓶に入ったワインの大半がシルヴァーナー製である。
引き締まった酸味と豊かなミネラル分を感じさせるスモーキーな風味は他では味わえないもので、初めての時には抵抗を感じるかもしれないが、慣れると忘れがたい魅力をもつようになる。 |
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マルヴァジア |
ギリシア・ローマ時代からの古い葡萄で、それゆえ変異も激しく、白葡萄から赤、黒葡萄まで多彩な品種が、この名前で呼ばれている。古来、干し葡萄からつくる甘口ワインの貴重な原料として珍重されてきたが、今日では、その種のワインはほとんど残っておらず、イタリアではしばしばトレッビアーノとブレンドされて気軽な日常ワインになっている。
甘口ワインとしてその名が残っているのは、マデイラ島の酒精強化ワインである。大西洋に突き刺さるようにしてそびえているこの島では、高度の高い冷涼な畑から山すその温暖な畑にいたるまで、等高線にそって、上からセルシアル、ヴェルデーリョ、ブアル、マルヴァジアという4種類の葡萄品種が植えられており、味わいも上から辛口、やや辛口、甘口、極甘口に仕立てられている。なお、この島では、マルヴァジアはしばしばマームジーと呼ばれている。 |
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